ホテル内のビュッフェ・レストランです。ワイン・バルのような雰囲気でありながらも、ホテルの朝食会場としても利用できることが要望されました。「朝」と「夜」という全く異なる状況で、照明や何らかのギミックで２つの顔をもつレストランとすることもできましたが、今回はどちらかに偏り過ぎない中間のテイストでのデザインという事になりました。設計途中にコロナ禍に突入してしまい、設計変更は余儀なくされましたが、ともかく無事オープン出来たことがうれしいです。今まで経験したことのない状況下でのブッフェ・レストランなので不安もあります。でも、オーナー様の揺るぎない気持ちに安心しました。デザイン的には天井を高くすることができない事や壁面のほとんどがガラス窓という制限など多々ありました。なかなかレストランとしての特徴を出しにくい空間でもありました。その１つ１つを丁寧に解決していった結果が現在の状況と捉えております。「TEECH（てぃーち）」とは沖縄の方言で「一」という意味です。オーナー様の様々な気持ちがこの「一」に込められております。